ゲンヨウ バーエンド / GEN-YO Bar Ends
GEN-YO Bar Ends

ウェッジクランプ プラスチックバーエンド 本体 (1セット 2個)
¥700-(税込)
【スペック】
・重量: 約50g(1個あたり 約25g)
・素材: 外側部分 PC-CF(カーボンファイバー強化ポリカーボネート)
・外径: 37mm(一番太い部分)
・3Dプリンター製
3Dプリンター製のプラスチックバーエンドです。
ウェッジクランプ式を採用することで、従来のプラスチックバーエンドよりも固定力が高くなりました。
外径が37mmとかなり太いため、トリック中に手をひっかけやすくなっています。
また、外径が太いことでグリップが地面に当たりにくくなるため、グリップの消耗も抑えられます。
プラスチックバーエンドは消耗が激しいのが難点ですが、ウェアパーツ(消耗部分)を交換できるようにしてあるため、交換コストを抑えることが可能です。
GEN-YO Bar Ends Wear-Parts

ゲンヨウ バーエンド ウェアパーツ (1セット 2個)
¥400-(税込)
“ゲンヨウ バーエンド”の外側(消耗部分)のみ。
【スペック】
・重量: 約22g(1個あたり 約11g)
・素材: PC-CF(カーボンファイバー強化ポリカーボネート)
使用上の注意点
①3Dプリント製のため、凹凸やバリが発生することが多々あります。ご了承ください。
②プラスチック製品のため、アスファルト等の粗い路面では消耗が激しくなります。
滑らかな路面での使用をおすすめします。
③インサートパーツ(ハンドルバー内側に入る部分)は繰り返し使えるように設計していますが、長く使用するうちに変形したり、内部のナットが動く可能性があります。
その場合、新しく本体を購入していただくことをおすすめします。
開発ヒストリー
開発の経緯や、こだわり、商品の詳細をまとめました。
開発ヒストリーを読む
「理想のプラスチックバーエンドが欲しい」
という気持ちから、このバーエンドの開発を始めました。
私が市販のプラスチックバーエンドを使うようになったのは、2021年ごろからです。
以下のような理由から使い始めました。
・ベニヤの路面で乗ることが増えた
・ハンドルバーが地面にぶつかった時の、手首への負担を軽減したい
【odyssey画像】
以来、プラスチックバーエンドを気に入って使用していたのですが、いくつか気になる点もありました。
・外径が小さいせいで、グリップが削れやすい
・何度か脱着をすると、しっかり締められなくなり、トリック中にバーエンドが回ってしまうことがある
このあたりを解消してくれる商品はありませんでした。
そして、3Dプリンターを購入したことをきっかけに、バーエンドの製作に取り組みました。
【画像】
60個以上の試作品を作り、テストしていきました。
・外径はどのくらいが適切か
・折れにくい構造にするにはどうすればいいか
・強度を持たせながらも、重量を軽くできないか
・削れにくい素材はどれか
・消耗部分だけ交換するにはどうすればいいか
・どうやってコストを抑えるか
こういったことを考えながら、製造していきました。
外径
外径は、37mmに設定しました。
今まで存在していたバーエンドは、おそらく36mmくらいまでだと思うので、かなり太いほうです。
以前私が使っていた製品は31mmほどでした。
外径を太くすることで、グリップが削れにくくなります。
外径の細いバーエンドだと、ハンドルが地面に接触した時すぐにグリップが削れてしまい、困っていました。
バーエンドの外径が太いと、グリップが削れにくくなり長持ちます。
また、外径が太いとトリック中にも良い効果があります。
ハンドルバーの端を手のひらに少し引っ掛けるような操作をすることがあるのですが、そういった操作もしやすいです。
ハンドルバーが手からすっぽ抜けるのを防ぐ効果も、多少あると思います。
外径は38mmのものもテストしましたが、38mmまで大きくすると手のひらが少し痛いような感覚があったため、37mmが良いと判断しました。
固定方法
このバーエンドは、円柱を斜めに切ったような形状のパーツがボルトで締められることでズレて、ハンドルバーの内側から押し広げるようにして固定されます。
【インサート部画像】
この固定方法は「ウェッジクランプ式」と呼ばれます。
はじめは、プラスチックバーエンドでよく使用されるような、十字の切り込みが入ったシンプルな構造を検討していました。
↓
【十字切り込み画像】
しかし、これだと脱着を何度か繰り返しているうちに緩みやすくなってしまうという問題がありました。
また、3Dプリンター製だとこの「無理矢理広げる」という動きに耐えられないようで、折れてしまうことが多かったため、強度の問題も考えて「採用しないほうが良い」と判断しました。
ウェッジクランプ式は安定して非常に強く固定できます。
十字切り込みの方式と比べると重量が少し重くなってしまいますが、ウェッジクランプ式のほうが安心できると思い、こちらを採用しています。
素材
現状では、素材は「カーボンファイバー強化ポリカーボネート」が良さそうだと思い、採用しています。
このプラスチックバーエンドの開発のために検証した素材は以下の通りです。
・PC(ポリカーボネート)
・PETG-CF(カーボンファイバー強化 グリコール変成ポリエチレンテレフタレート)
・PETG-GF(グラスファイバー強化 グリコール変成ポリエチレンテレフタレート)
・PETG-Graphene(グラフェン強化 グリコール変成ポリエチレンテレフタレート)
・PA6-CF(カーボンファイバー強化ナイロン)
・PPA-CF(カーボンファイバー強化ナイロン)
・PA12-CF(カーボンファイバー強化ナイロン)
・POM(ポリアセタール)
・PC-CF(カーボンファイバー強化ポリカーボネート)
これらの素材をプリントして、使用テストをして、結果的に「カーボンファイバー強化ポリカーボネート」が良いと考えて採用しています。
ただし、強いものを選んだとはいえ、あくまでもプラスチックです。
金属と比べてしまえばもちろん弱いので、過度な期待はしないほうがいいでしょう。
強度を求めるなら、アルミ・ステンレス・スチール・チタンなどのバーエンドを使ったほうが良さそうです。
消耗部分を交換可能な、3ピース構造
「消耗部分を交換できたらいいのにね」
野口さんというライダーの方が、こう話していたのを思い出し、なんとか実現できないかと考えました。
色々と試行錯誤した結果、外側の約11g分のみを交換できる3ピース構造にできました。
【3ピース画像】
これにより、消耗部分だけを安く購入できます。
気軽に交換できる価格帯にできたのではないかと思っています。
「交換部分が固着しないか」
「ちゃんと固定されるのか」
という点も気になりましたが、私自身テストライドをしてみて問題ありませんでした。
消耗部分だけ交換できますが、「そもそもバーエンド全体が消耗品だから気にしない」という人もいると思うので、その場合は本体ごと交換していただければと思います。
最後に
こだわり抜いたバーエンドを、ぜひ使っていただけたら嬉しいです。
「消耗を気にせずガンガン乗ってもらいたい」
という気持ちから、価格もかなり抑えています。
もし使用後のご意見や感想などがあれば、ご連絡いただけると嬉しいです。
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