山善から新発売された「ELEIN スポットクーラー」を、さっそく試してみました!
山善から2024年6月下旬に発売された、「ELEIN スポットクーラー(YBC-C04)」という商品があります。
この「ELEIN(エレイン)」シリーズは、このスポットクーラー以外にも扇風機など色々な製品が出ており、ELEINシリーズの製品にはELEIN専用バッテリーを使いまわすことができる仕様になっています。
電動工具で有名な「マキタ」とか「ハイコーキ」のバッテリーをイメージするとわかりやすいかもしれません。
んで、僕はスポットクーラーがめちゃくちゃ気になったので、発売前から予約購入していました。
何度か使ってみたので、本音でレビューしていきます!
ざっくりの結論から
「山善 ELEIN スポットクーラー」を数日使用した感想としては、
総合的には良いと思ったが、少し不満はある。
という感じです。
詳しく書いていきます。
製品情報
まずはこのスポットクーラーの仕様を載せておきます。
山善 ELEIN スポットクーラー YBC-C04
■スペック(2024年6月時点の情報)
・価格 69,795円(税込み)※バッテリー別売り
・電源:ACアダプター(付属)
・入力:AC 100-240V 50/60Hz
・出力:DC 24V 11A
・冷房能力:400W
・消費電力:200W
・騒音値:約53dB(A)
・使用環境温度:20~40℃
・本体寸法:幅230×奥行474×高さ322mm
・質量:約8.5kg
・専用バッテリー別売り(電池パック最大4個装着可能)
・バッテリーで使用したときの連続運転時間:
5Ahタイプ1個あたり 約30分
※強運転:30℃ 60%環境の場合
■本体以外の付属品
・ダクトホース×2
・ドレンホース(ビニール製)×2
・ダクトホース用アタッチメント
(送風口用・排気口用 それぞれ1つずつ)
・電源コード、ACアダプター
バッテリーと充電器は別売りなので要注意です!
あと、僕が購入した時は、本来同梱されているはずのACアダプターの一部が入っていませんでした。
問い合わせたところすぐに送ってくれました。
価格について
価格は 約7万円です。
ん~、安いとは言えませんが、10万円を超えるスポットクーラーも結構あるので、なんとも言えません。
でも、ELEIN専用バッテリーが1個11,000円するのは高いと思いました。
で、このバッテリーに不満がありまして、11,000円もするくせに容量が5,000mAhしかありません。
今どき小さいモバイルバッテリーでも5,000mAhくらいありますよ。
このサイズで11,000円もするなら、10,000mAhはあってほしかったですね…。
しかも、バッテリーが最大で4つ装着できるのですが、1個だと30分くらいしか稼働できません。
冷風MAXで2時間稼働させたかったら、4個買わないといけません。
そうなると本体の7万円に加えて、バッテリー4つで、合計11万円以上になってしまいます。
11万円以上も出すなら、他のスポットクーラーを検討してもいいかな…なんて思っちゃいますね。
サイズ感と重量・持ち運びやすさ
僕が他のスポットクーラーと比較して「ELEIN スポットクーラー」を選んだ理由は、サイズ感と重量です。
「軽々と持ち運べる」とまでは言えませんが、「まぁ、これなら持ち運べるかな」と思えるくらいです。
ちゃんと持ち手が上についているので、持ちやすいのが嬉しいです。
重量も8.5kgなので、片手でなんとか持てるくらい。
(バッテリーが1つ670gあるので、4つ装着したら合計11.18kgになりますが…。)
冷却性能 (どれくらい涼しい?)
「どれくらい涼しいか」というのは主観的な感想になってしまいますが、ちゃんと涼しい風が出ます。
公式の情報だと、「外気温-10℃」程度の冷風が出るようです。
外気温が30℃なら、20℃くらいということですね。
室内の温度が 26.4℃ の時に試してみました。
冷房(Hモード)で送風口の近くに温度計を当てたところ、16.5℃となりました。
-9.9℃なので、ほぼ公式の情報通りですね。
ちなみにダクトの中に温度計を突っ込むと、16.1℃となりました。
ほんとに部分的に冷たい風が当たる感じなので、扇風機のような広い範囲の風は期待できません。
スポットクーラーと扇風機を組み合わせたら、もっと涼しく感じられるかもしれませんね。
あとは、まだ検証していませんが、小さい部屋やテントの中で利用すればその空間全体も冷やせるかもしれません。
(排熱はホースで外に逃がす必要がある)
僕は普段、エアコンが設置されていない屋内の施設でBMXを練習しているので、そこで何度かスポットクーラーを使ってみました。
扇風機より温度自体はだいぶ涼しいのですが、冷やせる範囲はどうしても狭いので、そこだけ気になりますね。
このスポットクーラーよりも、でかい扇風機の前に立ってるほうが、体感的には涼しく感じることもあります。
何時間使える?
このスポットクーラーは「L・H」2段階の冷却モードが選べます。
(LOW と HIGH かな?)
公式の情報だと、「バッテリー1つの時、Hモードで約30分」とのことです。
バッテリー4つだと、Hモードで2時間使えるそうです。
(※気温などの状況により差が出ると思います。)
僕は以下の条件で試してみました。
・屋内(エアコンなし)
・気温29℃
・バッテリー1つ
・Lモードで稼働させ続け、たまにHモードを使用する
BMXの練習中に使用したのですが、基本的にはずっとLモードで稼働させて、涼みたい時にHモードに切り替える、という感じで試しました。
結果、45分ほどでバッテリーが切れました。
ずっとHモードだったら、たしかに30分くらいで無くなりそうですね。
※2024/07/07 追記
バッテリーを買い足して、計4つのバッテリーで試しました。
「Hモード」で約2時間稼働できました。(外気温 30℃ほどの日)
ポータブル電源と合わせて使ってみた
以前このブログでも紹介した、「ANKER SOLIX C1000」と合わせて使ってみました。
SOLIX C1000は、「この出力だと残り何時間使えるか」というのが本体に表示されます。
それをもとにざっくり計算したところ、
SOLIX C1000を使うと、山善 ELEIN スポットクーラーはHモードで5時間程度使えそうです。
SOLIX C1000は容量が330000mAhあり、山善の純正バッテリー5000mAhの66倍の容量があります。
単純計算すると30分×66で33時間くらい使えるのかと思ったのですが、そうもいかないようです。笑
12.9kgもあるポータブルバッテリーを苦労して持って行っても5時間しか使えないと考えると、微妙ですね…。
「山善の純正バッテリーを4つセットして、基本的にLモードにしておき、たまにHモードにする」という感じで使ってみようと思います。
他社製品と比べてどうか
スポットクーラーは、色々なメーカーから出ています。
僕が比較検討していたのは、「ECOFLOW」や「EENOUR」です。
色々な情報を参考にした結果、今回紹介している「山善 ELEIN スポットクーラー」にしました。
理由は、「重量とサイズ感」が一番好みだったからです。
他のスポットクーラーは、本体が10kg以上のものがほとんどでした。
EENOUR – PA600 は、21.1kg。
ECOFLOW – WAVEは、14.5kg。
どちらも山善のスポットクーラーより冷房機能は高いと思うのですが、さすがに持ち運びがきつそうです…。
その点、「山善 ELEIN スポットクーラー」は、8.5kgとなっていて比較的軽量です。
(専用バッテリーを3つ以上つけると10kg超えてしまいますが…笑)
あとは、先ほども書きましたがサイズが小さく、持ち手が上についているので運びやすいです!
これは本当に嬉しいです。
8kg以上の物を持ち手無しで運ぶのは結構疲れますからね…。
というわけで、軽さと持ち運びやすさを重視して「山善 ELEIN スポットクーラー」を選びました。
もちろん、もっと軽いスポットクーラーもありますが、そうなると冷房機能が落ちてしまいます。
価格・重さ・サイズ・冷房機能のバランスを考えて選ぶと良さそうです。
その他 気がついたところなど
他に気になったところなどをまとめておきます。
①ダクトホース
まず、送風口用のダクトホースと、排熱用ダクトホースがついていたのは嬉しかったです。
セットも簡単でした。
②スマホ連携やリモコンは無し
スポットクーラーは、製品によってはリモコンがついていたりしますが、
山善 ELEIN スポットクーラーにはそういった機能はありません。
まぁ、遠くから操作したいシチュエーションも特に無いので、ここは問題ないです。
③満水になるとランプが点灯する
排水の受け皿が満水になると、点灯して教えてくれます。
本体から漏れなくて安心ですね。
ちなみに、ビニール製のドレンホースも付属しているので、排水を外に逃がしたり、ペットボトルなどの容器に溜めることもできます。
純正バッテリーが30%オフで買えた!
「山善 ELEIN スポットクーラー」を購入した時に、付属品用のクーポンコードがついてきました。
そのクーポンコードを入力するとバッテリーなどが30%オフで購入できるとのこと。
「知らずにバッテリー1つ買っちゃったよ…。もったいね~。」
と後悔しつつ、追加で3つ購入しました。
これで合計4つになるので、届いたらまた色々と検証してみます。
まとめ
ざっくりのまとめをします。
■スペック
・価格 約7万円 ※バッテリー別売り
・消費電力:200W
・騒音値:約53dB(A)
・使用環境温度:20~40℃
・本体寸法:幅230×奥行474×高さ322mm
・重さ:約8.5kg
・専用バッテリー 最大4個装着可能
・連続運転時間:専用バッテリー1個あたり 約30分
■その他(個人の感想を含む)
・外気温-10℃くらいの涼しさ。なかなか涼しい。
・風量は弱く感じる
・持ち運びやすい
・そこそこうるさい
・専用バッテリーが約1万円と高い
・バッテリー4つつけたら10kgオーバーで重くなる
・送風口用ダクトホースと、排熱用ダクトホースが付属している
・スマホ連携やリモコンは無し
余談:スポットクーラーで車内を冷やすことはできるのか?
「排熱さえ外に出せれば、エンジンを切った車内でスポットクーラーを使ったら快適に過ごせるのかな?」
というのも気になったので、今度実験してみます。
とりあえず硬いスポンジマットを用意して、排気ダクト用の窓パネルは自作しました。
またブログに書こうと思うので、引き続きチェックしてみてください。
それでは。