タイヤについて
このページでは、タイヤの選び方や特徴を紹介します。
主にフラットランド向けの解説です。
タイヤの種類
サイズ(直径)
タイヤの直径は、大人向けだと基本的に20インチです。
1インチ=2.54cmなので、50.8cmですね。
キッズ用は12インチ~18インチまであるので、購入する時は大きさが合っているか注意してください。
サイズ(太さ)
フラットランド用は、1.75~1.90インチの太さのタイヤが使われることが多いです。
(2.0インチ以上を使う人もいます。)
2021年現在だと、1.90インチを使うライダーが多い印象です。
ストリート用は2.1インチ以上を使うことが多いです。
材質
基本的にはゴムに「カーボンブラック」という炭素の粉を混ぜた、黒いタイヤが多いです。
カーボンブラックの代わりに「シリカ(SiO2 二酸化ケイ素)」という白い粉を入れたタイヤも存在しており、これは「シリカコンパウンド」と表記されていることが多いです。
ざっくり言うと、
- 黒じゃないタイヤはシリカ
- 黒いタイヤはカーボンブラックかシリカ、どちらもあり得る
という感じです。
ビード
タイヤの側面に1周、「ビード」と呼ばれるものが入っています。
BMX用のタイヤでは、現在(2021年)、次の2種類が使用されています。
- ワイヤービード
- ケブラービード
ざっくり見分けるとすれば、
- タイヤを簡単に畳める→ケブラービード
- 畳むのは難しい→ワイヤービード
です。
一般的なシティサイクルの自転車の9割以上がワイヤービードのタイヤです。
ケブラーはスポーツ自転車に使われることが多いです。
ケブラー(Kevler)は、DUPONT社の商標登録です。
「パラ系アラミド繊維」といって、しなやか かつ軽量でありながら、鉄(スチール)の5倍の強度を誇ります。
しなやかな特性のため、タイヤのビード部分に使用することで、タイヤを折り畳むことができるようになっています。
選び方
種類を色々と説明してきました。
肝心の「選び方」をここから解説します。
太さ
タイヤの太さは、かなり重要なポイントです。
乗り心地が大きく変わります。
タイヤの太さで迷っている初心者の方に、僕の独断と偏見でアドバイスをするなら、
1.90インチがおすすめです。
といっても、僕は10年くらい1.75インチのタイヤを使い続けていたので、理由を説明します。
トリックへの影響
タイヤには1.6インチとか、1.75インチ、1.825インチ、1.90インチなど様々なサイズがありますが、
ここでは代表的な1.75インチと1.90インチに絞って書きます。
基本的に、タイヤは太い方が安定感があります。
地面への接地面積が大きくなるので、滑りにくく、バランスも取りやすいイメージです。
ただ、接地面積が大きくなると摩擦の抵抗も大きくなるので、減速しやすくなります。
(BMXフラットではあまり体感として感じられないが。)
タイヤが細くなると、バランスを取れる幅が微妙に狭くなるイメージです。
良い点としては、1.75インチのような細めのタイヤでスピン系トリックやタービン系トリックをやると、クイックな動きになりやすいです。
これは体感してみないとわかりにくいと思いますが。
僕が昔、スピン系やタービン系のトリックを練習していた頃、
「1.75インチの方が乗りやすい!」
と感じたので、その後はずっと変えずに1.75インチを使い続けていました。
その後何年も経った後、「世界チャンピオンのウッチーさんは1.90インチを使っているらしい」というのを聞いて、試しに1.90インチに変えてみたらすごく乗りやすかったので、現在(2021年)は1.90インチを愛用しています。
無難なオススメは1.90インチです。
スピン系やタービン系に特化したいなら1.75インチも試してみると良いと思います。
材質
- ノーマルコンパウンド
- シリカコンパウンド
材質はこの2つで表記されることが多いです。
シリカの方を「ソフトコンパウンド」と表記する場合もあったと思います。
シリカについては上で説明した通りで、「ノーマル」の方はカーボンブラックを使った一般的な材質のタイヤです。
簡単に言うと、「シリカの方が滑りにくい」です。
車やバイクのタイヤでもシリカのタイヤが採用されることも多く、特にウェットな路面(濡れている路面)でグリップ力を発揮することが評価されているようです。
ただ、個人的に疑問に思っていることがあります。
「そのグリップ力って、BMXフラットランドでどの程度影響するの?」と。
まず、濡れている路面でわざわざ練習することは無いでしょう。
乾いた路面で、どこまでグリップ力の差があるか分からないんですよね。
もちろん、ノーマルとシリカの両方を使用したことがあります。
もしかしたら、ツルツルの滑りやすい路面で両方を比べてみたら体感できるのかもしれませんね。
それでも体感できないなら、わざわざ金額の高いシリカのタイヤを選ぶ必要は無くなりそうです。
(黒以外のカラーを選ぼうとすると、基本的にシリカになりますが。)
重さ
重さは、タイヤによって結構変わります。
2021年現在だと、600g~340gくらいの印象です。
(フラットランド用のタイヤ)
金属のワイヤービードタイプよりも、ケブラービードタイプの方が軽量になります。
ビード
ワイヤービードかケブラービードかで、乗り心地が変わることはまず無いと思います。
単純に、ケブラーの方が軽量なタイヤが多いことと、
持ち運びや保管が楽かどうか、という点で選ばれます。
タイヤの予備を持っておくにしても、ワイヤービードだと畳めないので場所を取るんですよね。
ケブラーの折りたためるタイヤの方がコンパクトで楽です。
ケブラーの方がちょっと金額が高いですが、お金を気にしないのであればケブラーがおすすめです。
金額
金額は、3,000~6,000円が多いです。
ケブラータイヤや、シリカコンパウンドのタイヤは高くなります。
2007年くらいの頃は、タイヤは今より1000円くらい安かった記憶があります。
原料が高くなっているのかな?
パターン
タイヤの模様(凹凸)のことです。
フラットランド用のタイヤではほとんど見ませんが、ゴツゴツしたパターンのタイヤは向いていないです。
あえてストリート向けのタイヤを選んだりするなら、パターンも注意した方が良いかもしれませんが、
フラットランド用のタイヤならパターンは大差無いと思います。
結局削れていきますし。
他の方の意見も聞きたいところですが、
僕の意見としては「パターンは気にしない」です。
結局どのタイヤがおすすめ?
「結局何がいい?」と聞かれたら、個人的には、
ARES BIKES – A-CLASS 1.90
(アーレスバイクス エークラス 1.9インチ)
ですね。
まだ始めたばかりなら、ビードやコンパウンドはこだわらなくていいと思います。
実際に僕が使っているタイヤ
2021年7月現在、僕が使っているタイヤはこちらです。
- フロント:ARES BIKES – A-CLASS 1.75
ケブラービード・ノーマルコンパウンド - リア:ARES BIKES – A-CLASS 1.90
ワイヤービード・ノーマルコンパウンド
僕は「あんまりお金をかけたくない」という考えで選んでいます。
メインで使っていて消耗の激しいリアタイヤは、ワイヤービード・ノーマルコンパウンドにして、出費を抑える。
フロントタイヤはほとんど使わないので消耗しない。そして軽量な方が嬉しい。
ということで、ケブラービードのタイヤを使う。
こんな感じで選んでいます。
リアトリックメインで乗っているのですが、お金をかけてリア側を軽量化するメリットがあまり感じられないので、リア側の重量はあまり考えていません。
フロントは軽い方が楽なので、お金との相談ですね。笑
まとめ
いかがだったでしょうか?
新製品が出てきたら、またオススメのタイヤが変わってくるかもしれません。
その際はまた更新していこうと思います。
それでは。