BMXのフレームについて
フレームの部位の名称
フレームの中にも、トップチューブやシートステーなど、様々な部位があります。
この記事では各部位の呼び方と、サイズの違いによるライディングへの影響を載せます。
フレーム以外のおおまかな部位は、下記リンクを参考にして下さい。
トップチューブ(TT / Top tube)
トップチューブはTTと表されます。
ストリート用はTTが長く、フラットランド用は短い傾向があります。
TTは乗り心地にかなり影響が出るため、フレームを選ぶ際に重視されるポイントです。
一般的には、
ストリート用:19.75 inch 〜 21.25 inch
フラットランド用:18.8 inch 〜 20.0 inch
このくらいのサイズ感です。
フラットもストリートも楽しみたい人はTTの長いフレームに乗ったり、好みで選びます。
BMX以外の、ロードバイクやクロスバイクなどは身長によってTTの長さを決めますが、BMXは身長だけではなく、ライディングのスタイルによって決めます。
ライディングへの影響(フラットランド)
僕は自分のやりたいトリックの傾向から、TTが短めの18.8 inchのフレームに乗っています。
リアトリックをやる場合は、TTが短い方がハンドルが自分に近くなるのと、フロントを下に下げやすくなります。
そうすると、メガスピンやタービンなどのトリックはやりやすくなると感じています。
逆に、「TTが長めの方が、グライド系のトリックがやりやすい」という意見もあります。
完成車を買うときは、TTはあまり選べないと思います。
1台購入してある程度乗った後に、自分のBMXのTTのサイズとは違う車体にも乗ってみて、次のフレームをどうするか検討すると良いと思います。
知り合いのBMXにちょっと乗らせてもらったりすると、感覚が分かるかと思います。
ダウンチューブ(Down tube)
ヘッドチューブ(Head tube)
単純に「ヘッド」と呼ばれることも多いです。
ヘッドの角度のことをヘッド角と言います。
シートチューブ(Seat tube)
フラットランドのフレームは、ストリートのフレームと比べてこのシートチューブが短い傾向があります。(シートチューブが短い=トップチューブとシートステーが低い)
トップチューブが低くなればフロントトリックでフレームを跨ぎやすいし、シートステーが低ければリアトリックでスカッフがしやすくなります。
シートチューブとトップチューブの間の角度をシート角と言います。
ボトムブラケット(BB / Bottom bracket)
「BB(ビービー)」と呼ぶ人がほとんどです。
ペダルと繋がっているクランクを通す部分です。
最近のBBにはミッドBB(MID BB)・スパニッシュBB・ユーロBBという規格が多く使用されています。
(ユーロBBは減ってきています。以前はアメリカンBBなどもありましたが、現在はほとんど見ません。)
BBを交換する場合はフレームの規格に合ったものを購入する必要があります。
地面からBBまでの高さを”BB高”と言いますが、BMXではあまり選ぶ基準として考慮しません。
おそらくロードバイクなどの「ペダルを漕ぐ」ことをメインとした自転車で影響が出る部分と思われます。
シートステー(Seat stay)
チェーンステー(Chain stay)
リアブレーキ台座(Rear brake mount)
リアブレーキを装着するための台座です。
フレームに溶接されていて脱着できないタイプと、ネジ式になっていて脱着できるタイプがあります。
リアエンド(Rear end)
リアホイールを装着する部分です。
BMXのホイールの軸(シャフト)は、14mmと10mm(3/8″)の2種類がありますが、
フラットランドでは10mm(3/8″)が使用されることが多いです。
(最近は14mmも増えてきています。)
14mm→強度が高く、負担が掛かっても折れにくい。その分少し重い。
10mm(3/8″)→14mmより軽量で、フラットランドのパーツ全体を見ても互換性が良い。強度的には、14mmより折れやすい。