【比較レビュー】タイヤを5種類ほど履き比べた結果
今回はBMX FLATLANDのタイヤの話です。
今まで色々と試してみました。
自分がBMXを始めた15年くらい前の頃から数えたらたくさんありますが、最近主に比較してみたのは5種類です。
- ARES BIKES – A-CLASS 1.75
- ARES BIKES – A-CLASS 1.90
- ARES BIKES – A-CLASS 2.10
- HERESY – ZEPHYR 1.90
- IRC – SIREN PRO 1.90
他にもいろいろ履きましたが、
今回はこの5種類を比較した結果をまとめます。
ARES BIKES – A-CLASS 1.75
BMX FLATLANDのメーカーとして最大手と言っても過言ではない、”ARES BIKES(アーレスバイクス)”。
ARES BIKESのタイヤ、”A-CLASS(エークラス)”はかなりのシェア率で、海外でも多くのライダーが使用しています。
サイズは3種類あり、1.75、1.90、2.10というサイズがあります(2022年9月現在)。
その中でも1番細い、1.75。
このタイヤはかなり長いこと使っていました。
タービン系・スピン系のトリックを多用してクイックな動きがしたい場合に乗りやすいと感じました。
ちなみにタイヤの固さにも種類があり、ノーマルコンパウンド・ソフトコンパウンドというラインナップもありましたが、大きな違いは感じませんでした。
(現在は存在しているのか不明)
ARES BIKES – A-CLASS 1.90
こちらはA-CLASSの1.90。
実は長年A-CLASSの1.75を使用していたのですが、2019年ごろからは、この1.90をメインで使用するようになりました。
タイヤを変えた最初の頃は、タービン系やスピン系のトリックが少しやりにくい気もしたのですが、慣れたら全く気にならなくなりました。
そして、グライド系トリックの安定感が増したので、この1.90という太さのタイヤがかなり気に入りました。
ARES BIKES – A-CLASS 2.10
2022年に新しく登場した、2.10というかなり太いサイズ。
「そんなに太くて大丈夫かな?」という気持ちもありましたが、興味本位で購入してみました。
2日間ほど使用した自分の感想としては、「太すぎる」という感じです。
やはり地面との接地面が多くなるので、基本的にスピードが減速しやすいです。
パンピングなどでけっこう漕がないと、スピードが維持できません。パンピングでかなり疲れます。
よかった点は、「安定感が高い」ということです。
特に、ラードヤードスピンからノースカッフでバックヤードグライドに入る時に安定感を感じました。
スピードがほとんど無い状態でも落ちない安心感があります。
また、意外と盲点だったのは”太すぎてセットできない場合がある”ということです。
フロントにつける場合は、フロントフォークのレッグとレッグの間がどのくらい狭いか。
狭すぎるとフロントフォークに干渉するらしいです。
リアにつける場合は、チェーンを詰めているとレームに干渉することがあります。
そのあたりがネックになって使わなくなったライダーも実際に見ました。
総合的に考えて、「スピードも出せる1.90のほうが好きだな」と感じたので、2.10は使わなくなりました。
HERESY – ZEPHYR 1.90
HERESY(ヘレシー)のZEPHYR(ゼファー)は、1.75と1.90のラインナップがあります。(2022年9月現在)
自分は1.90のみ使用しました。(ワイヤービードタイプ)
以前A-CLASSとの比較動画をアップしたので、よければそちらもご覧ください。
A-CLASSと比べた結果、高さが実測で4mm高くなりました。
高さが高くなったせいか、タービン(切り返し)系やスピン系のタイミングが変わり、乗りにくく感じました。
また、インサイドのペグウィリーなどで車体を内側に傾けた時に、耐えにくい感じがします。
個人的にはA-CLASS 1.90が好きです。
しかし、プロライダーの方々でHERESY – ZEPHYR 1.90を愛用している人も多いです。
もしかしたら自分が感じられなかった魅力が何かあるのかもしれませんし、単純に好みが分かれるのかもしれません。
IRC – SIREN PRO 1.90
BMXレース向けのタイヤ、IRC(アイアールシー) – SIREN PRO(サイレンプロ)の1.90。
フロントとリア、両方につけて2022年7月〜9月くらいまで使いました。
このタイヤを使用している人はなかなか見ません。
知り合いが使っているのを見かけて気になったので試してみました。
このタイヤの良いのは、軽いところです。
1.90のタイヤの重さを比較するとこんな感じ。↓
ARES BIKES – A-CLASS 1.90 ワイヤー | 500g |
ARES BIKES – A-CLASS 1.90 ケブラー | 405g |
HERESY – ZEPHYR 1.90 ワイヤー | 527g |
HERESY – ZEPHYR 1.90 ケブラー | 482g |
IRC – SIREN PRO 1.90 ケブラー | 384g |
※公式ではない情報も含まれているため、数グラムの誤差が出る場合があります。
これを見てもわかる通り、軽さはIRCの圧勝です!
ただ、このタイヤはあくまで”レース用”に作られているので、サイドの作りは弱い可能性があるようです。
自分は2ヶ月近く使ってみて特に問題ありませんでしたが、レース以外で使う際はリスクがあるかもしれませんね。
乗り味はどうかというと、正直に言って「良くもなく、悪くもない」という感じです。
転がりはすごく良いと思います(減速しにくい)。おそらくタイヤの中心部分に溝が無いからでしょう。
レース用はこんな感じなのかな?
ただ、タイヤの溝が少ないせいかわからないのですが、A-CLASSと比較するとタイヤを傾けた時に滑りやすい気がします。
総合的にみて、クセのないタイヤでしたが、「これならA-CLASS 1.90を選ぶかな…」という感じです。
自分はリアトリックがメインでフロントはほとんど使わないので、フロントタイヤは軽量なIRC – SIREN PROを使っていこうと思います。
比較のまとめ
比べてみて感じた傾向をまとめておきます。
太さについて
どんな乗り方をするかによって、適したタイヤサイズは変わると思うのですが、自分は1.90の太さが好きです。
1.75だとバックヤードグライドなどのグライド系の安定感がちょっと物足りないです。
2.10だと、スピードが出しづらくて乗りにくく感じてしまいます。
1.90がバランスがいいかなぁ、という感じ。
もし初心者の方に「どのサイズがオススメですか?」と聞かれたら、迷わず1.90をオススメします。
クセが少ないというか、バランスが良い太さだと思うからです。
高さについて
基本的に同じ太さのタイヤであればそこまで高さは変わらないのですが、HERESY – ZEPHYRはちょっと高めでしたね。
高さが高めになると、タイヤがほんの少し縦長の形状になって、傾けた時の乗り味にクセが出るかな?と予想しています。
もしかしたらメリットもあるのかもしれませんが、まだ体感できていません。
その他
リムの幅や空気圧によっても乗り味が変わるので、そのあたりも含めるとかなり深い話になってしまいますね。笑
リムの幅が広い方がタイヤが横に広がりやすいでしょうし、リムの幅が狭くなったら縦長みたいな形状になりそうです。
空気圧は低い方がスリップしにくく、転がりが悪くなります。
逆に空気圧を高くするとスリップしやすく、転がりは良くなります。
こういうところも考えながらタイヤを選ぶと、本当に大変ですね。笑
他の人とも色々意見交換をしてみたいです。
それでは、今回はこのへんで。