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BMX Flatlandのタイヤの選び方

以前、「タイヤの”20×1.90″とか書いてあるのってどういう意味ですか?」

と聞かれたので、タイヤの選び方全般を初心者向けにまとめておきます。

おすすめのタイヤも紹介します。

もくじ

タイヤの径だけは間違えないで!

BMXのホイール(タイヤ)は、12〜20インチのサイズがあります。
(例外で24インチのタイプもある。)

12~18インチはキッズ用で、20インチは大人用です。

ここで話している12~20インチというのは、ホイールの直径のことです。

このサイズを間違えてタイヤを購入してしまうと、取り付けられません。

例えば「18×1.90」と書いてあったら、「18インチ径のホイール用の、太さ1.90インチのタイヤ」ということです。

タイヤの太さを選ぶ

タイヤの太さも色々あります。

BMX Flatland(フラットランド)で最も多く使用されているタイヤの太さは、1.75インチ〜1.90インチ幅です。

2.10インチなどの太いタイヤを好む人も居ます。

(キッズ用のタイヤはまだ種類が少ないのであまり選べないかもしれません。)

タイヤの太さによる影響

「タイヤのベストな太さ」というのは、人によって異なります。

ポイントは、”タイヤと地面の接地面積”です。

例えば細いタイヤというのは、地面との接地面積が少なくなります。
その結果、地面との摩擦抵抗力が減るので、スピードが落ちにくいです。
しかし、接地面積が少ない分バランスは不安定になります。
また、タイヤを傾けた時に滑りやすくなります。

一方太いタイヤでは、逆のことが起こります。
接地面積が大きい分、摩擦抵抗力が増えてスピードは落ちやすくなります。
バランスは比較的安定しやすくなり、タイヤを傾けても滑りにくくなります。

という感じで、両者にメリットとデメリットが存在します。

細いタイヤの特徴(1.75など)

  • スピードが落ちにくい
  • 不安定
  • 滑りやすい

太いタイヤの特徴(1.90以上)

  • スピードが落ちやすい
  • 安定しやすい
  • 滑りにくい

このあたりのバランスを考えて、「自分にはどの太さが合うか」というのを探していくといいです。

トリックへの影響

太いタイヤは、いわゆるグライド系トリックが安定しやすいです。
(グライド系トリック=大きく円を描いて走る、もしくは直線的に走るトリック。)

細いタイヤだと、スピン系トリックやタービン系トリックがクイックな動きになりやすいです。

ただ、「タイヤが太いからできない」「細いからできない」ということにはなりません。
あくまで”やりやすいかどうか”という程度です。

おすすめの太さは?

Flatland(フラットランド)でよく使われるタイヤのの太さは、1.75〜1.90です。

僕は初心者の方には1.90をおすすめしています。
(1.75が悪いわけではない)

タイヤの転がりの良さと、安定性のバランスを考えると1.90がちょうど良いです。
世界チャンピオンを何度も獲っている内野選手(ウッチーさん)も、1.90のタイヤを使っているようです。(2021年の時点で聞いた話)

もちろん、世界トップレベルのライダーでも1.75を使用していたりするのですが、とりあえずは1.90がおすすめかな、という感じです。

おすすめのタイヤ(BMX FLATLAND用)

ARESBIKES – A-CLASS 1.90

ARESBIKES(アーレスバイクス) – A-CLASS 1.90(エークラス 1.90インチ)

このタイヤは現在僕が愛用しているタイヤで、多くのライダーにも支持されています。

A-CLASSには”ワイヤービードタイプ””ケブラービードタイプ”があります。
簡単に言うと、畳めないのがワイヤービード、コンパクトに畳めるのがケブラービードタイプです。
ただ、ケブラービードタイプは畳めるかどうかが大事なのではなく、ビードの素材を変えることで軽量な仕上がりになっています。
(ケブラータイプの方が強度が弱くパンクしやすいと言う人もいる。)

価格はケブラータイプの方が少し高いです。
軽量化重視ならケブラー、安さと強度重視ならワイヤータイプがいいと思います。

HERESY – Zephyr 1.90

HERESY(ヘレシー) – Zephyr 1.90(ゼファー 1.90インチ)

このタイヤは2021年くらいから流行ってきている印象です。(2023年1月現在の時点で)

トップレベルのプロライダーも好んで使っています。

僕自身は何度か使用したのですが、あまり合わない気がして使わなくなりました。
(今後変わるかもしれませんが)

ARESBIKESのA-CLASS 1.90と比較した動画もアップしてあるので、よければ見てみてください。
A-CLASS 1.90と比べると、タイヤの高さが数ミリ高いので、乗り味が変わります。

こちらもワイヤービードタイプと、ケブラービードタイプがあります。

ARESBIKES – A-CLASS 1.75

ARESBIKES(アーレスバイクス) – A-CLASS 1.75(エークラス 1.75インチ)

これは細いタイヤの中でおすすめできるタイヤです。
上で紹介した「A-CLASS 1.90」の細いバージョンです。

僕は今でこそ1.90を使用していますが、それまではずっとこの「A-CLASS 1.75」を使っていました。

クイックな動きをしたい人にはおすすめです。

2022年11月に、僕の大好きなライダーのDub(Jean William Prevost)に会った時、彼がこのタイヤを使っているのを知りました。
「Dubが使ってるならまた1.75に戻してみるのもありだな…」なんて思いました。笑

まとめ

他にも良いタイヤはあるのですが、とりあえずおすすめはこんな感じです。

タイヤの太さやメーカーによって乗り味がかなり変わります。

この記事で紹介したタイヤが全部「好みじゃない」というライダーもいるでしょう。

結局は、”自分で色々試してみる”のが良いと思います。
そして、試した時に「感覚的にどう変わったか」というのと、「理論的にどんな理由が考えられるか」というのも考えながら使っていくと面白いです。

余談

最近(2022年)、「HERESY – Zephyr 1.75」が出たようです。
(今までは1.90のみだった)

そのタイヤはまだ試せていないのでなんとも言えません。
(試すかどうか、わかりません。)

あとは「ECLAT – MUGEN 1.75 / 1.95」というタイヤも出ましたね。
これもちょっと気になります。

個人的に感じる、タイヤ選びの難しいところは、「”乗りにくい”と感じたのはタイヤのスペックが合っていないのか、それとも単純に慣れていないだけなのか」という判断が難しいところです。

数週間とか数ヶ月とか長い期間使えば検証しやすいと思うのですが、その間「乗りにくいなぁ」と感じながら練習し続けるのも、上手くなりにくそうなのでためらいますね😅

無難にA-CLASS 1.90を使い続けるような気がします。

それではこのへんで。

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