BMXのタイヤパンク修理方法【100円ショップの道具でOK】
このページでは、BMXのパンク修理について解説します。
僕自身、BMXには15年以上乗っています。
自転車屋で働いて、しょっちゅうパンク修理をしていた経験もあります。
その経験を元に、BMXのパンクの修理方法をお伝えします。
YouTubeでも解説していますので、動画のほうが見やすければこちらもチェックしてみてください!
なぜパンクするのか?
BMXのタイヤがパンクする理由はいくつもあります。
- タイヤがすり減りすぎていた
- 尖ったものを踏んだ
- チューブやタイヤがちゃんと取り付けられていなかった
- 気温の上昇により気圧が変化して破裂した
など。
※気温の上昇での破裂(バースト)についてはこちらの記事をご覧ください。
↓
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2020/10/3FEEF85E-439B-4E2F-88D9-DE1493EAF959-300x225.jpeg)
パンクの穴の大きさによっては直せない!
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/02/s-002-1024x765.jpg)
破裂した場合などは、チューブに非常に大きい穴が空いてしまいます。
大きい穴はパンク修理用のパッチで直せないこともあるので、できればチューブを交換した方がいいでしょう。
また、大きな穴が空いていなくても、たまにはチューブを交換した方がいいと思います。経年劣化していくものなので。
目安が難しいところですが、僕の場合は、1回パンク修理をしたチューブがさらにもう一度パンクしたら交換します。
BMXのタイヤがパンクした時の直し方
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-携帯ポンプ使用-1024x768.jpg)
パンク修理の手順はこちら。
①ホイールを外す
②タイヤとチューブを外す
③パンク穴を探す
④チューブのパンク穴にパッチを貼る
⑤チューブ・タイヤ・ホイールを元に戻す
ホイールを外す
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まずは車体からホイールを外します。
トルクレンチ を使用して、ナットを緩めます。
ペグがついている場合は、ペグの中のナットを緩めるためにエクステンションも必要です。
ホイールを車体から外します。
リアホイールを外す場合は、チェーンをスプロケットから外して(ずらして)リアホイールを外します。
タイヤとチューブを外す
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-タイヤを外す-1024x569.jpg)
チューブのバルブキャップを外し、空気を抜きます。
できるだけしっかり空気を抜いた方が、あとの作業が楽です。
タイヤレバーを使用して、タイヤをホイールから外します。
タイヤレバーは2〜3本使用します。
金属製のものより、樹脂製(プラスチック製)のものがオススメです。(チューブを傷つけにくいため。)
チューブのバルブ部分を先に抜いて、チューブを引き出します。
パンク穴を探す
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-穴を探す-1024x568.jpg)
続いてパンクの原因となっている穴を探します。
ポイントがいくつかあります。
- パンク穴が複数存在する場合もある
- 小さい穴の場合は空気が漏れる音が聞こえない
- バケツや桶などに水をためてチューブを入れるとわかりやすい
- バルブ付近の穴は修理できない
このあたりです。
まずはポンプで空気を入れて、チューブを膨らませます。
普通の穴であれば、「シュ〜〜〜」という音が聞こえるので発見しやすいと思います。
しかし、スローパンクと呼ばれるようなパンクの場合、パンク穴が非常に小さいため探すのが難しいです。
(※スローパンク:自転車に乗っていても気が付かないくらい、ゆっくり時間をかけて空気が抜けていくパンク。)
スローパンクの場合はバケツ、桶、洗面器などに水をためてチューブを沈めると、空気の泡が出てきてわかりやすいです。
パンク穴を見つけたら、油性マーカーなどで目印をつけておくと見失わないので良いです。
僕が自転車屋で働いていた時は、白い油性マーカーで必ず印をつけていました。
(黒いマーカーでも一応見えます。)
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-目印をつける-1024x567.jpg)
ちなみにバルブ付近はパッチを貼ることが困難なため、修理は諦めてチューブを交換したほうがいいです。
チューブにパッチを貼る
続いてチューブにパッチを貼ります。
空気をしっかりと抜き、チューブが濡れている場合は拭いておきます。
ヤスリがけをする
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-ヤスリ-1024x568.jpg)
まずはパッチを貼る場所の付近をヤスリで削ります。
目荒らしをすることで、パッチを貼るためのゴムのりの密着力が高くなります。
広めの範囲をヤスリがけしておきましょう。
一般的に使われるのは、パンク修理キットに入っているような粗めの紙ヤスリです。
目荒らしができるなら、棒ヤスリ等なんでも大丈夫です。
外出先でヤスリが何もない時は、アスファルトにこすりつけたり、ペグに貼ってあるデッキテープで代用したりしていました 笑
ゴムのりを塗る
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-ゴムのり-1024x566.jpg)
次にゴムのりと呼ばれるのりを塗ります。
薄すぎず、厚すぎないように塗ります。
また、貼るパッチよりも広い範囲に塗っておきましょう。
(パッチの端まで密着させるため)
ここからが超重要です。
パッチを貼る前に、ゴムのりはしっかり乾かしてください。
「え?乾かしすぎたらパッチがくっつかないんじゃないの?」
と思われるかもしれませんね。
しかし、ゴムのりの仕組みは普通の接着剤とは違います。
しっかり乾かさないとパッチがくっつかない仕組みになっているので、乾かさないといけません。
(昔の僕はこれを知らず、乾く前に貼っていたので何度も失敗していました。)
自転車屋では、ドライヤーの温風で乾かすくらいです。
家で修理できる場合はドライヤーを使うと時間を短縮できます。
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-乾かす-1024x568.jpg)
パッチを貼る
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-パッチを貼る-1024x568.jpg)
ゴムのりがしっかり乾いたら、パッチを貼ります。
パッチの銀紙だけを剥がし、透明なフィルムは外さずに、ゴムのりの上に貼りつけます。
できれば中心から押し付けるようにし、外側に向かって圧着します。
圧着には、ローラーやゴムハンマーなどが使えると理想的です。
僕は外出先でパンク修理をする時は、取り外したペグでゴリゴリ圧着しています。
しっかり端まで圧着でいたら、表面の透明フィルムを剥がします。
(しっかり貼れていないと、フィルムと一緒にパッチが剥がれてしまいます。)
これでチューブの修理は終わりです。
チューブ・タイヤ・ホイールを元に戻す
あとは外した時と逆の手順で、チューブ、タイヤ、ホイールを元に戻します。
※タイヤに大きな穴が空いていたり、溝が無くなるくらいすり減っている場合は交換した方がいいです。
個人的には、チューブに少し空気を入れておくとやりやすいです。
(チューブが軽く輪になる程度)
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-空気を少し入れておく-1024x568.jpg)
タイヤの中にチューブを入れておき、そこにホイールをはめこむような流れです。
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-タイヤにチューブを入れる-1024x567.jpg)
まずはバルブキャップをはめこみます。
タイヤの左右どちらかを先にはめます。ここは苦労しないと思います。
次に、タイヤの反対側をはめていきます。
これは硬いため、慣れるまで少し苦労すると思います。
このタイミングで空気を少し抜いておくといいかもしれません。
バルブと反対側の位置(対角線上)らはめていきます。
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-タイヤをはめる-1024x568.jpg)
ここで注意したいことがあります!
はめていくタイヤにチューブが挟まってしまうと、空気を入れた時にパンクしてしまいます!
破裂することもあるので本当に気をつけた方がいいです。
僕はチューブが挟まっていることに気がつかず、何度も破裂させました…。
破裂するとタイヤもチューブも捨てるはめになり、しばらく鼓膜もやられます 笑
タイヤをはめる作業は、僕が一番神経を使うところです。
タイヤをはめる最後の方は、かなり硬くなってくるので大変です。
「これ手じゃ無理でしょ…」と思いがちですが、大抵は手でいけます。
コツをつかむまでが難しいです。
タイヤレバーで無理矢理はめこもうとすると、タイヤレバーでチューブを傷つける恐れがあるのでオススメしません。
リムの太さやタイヤの形状などにより、やりやすい・やりにくいの相性もあります。
最後に空気を入れて、ホイールを車体に取り付けて終わりです!
![](https://b-m-x.site/wp-content/uploads/2022/05/s-ホイールを戻す-1024x566.jpg)
まとめ
ポイントは次の通りです。
- チューブ表面はしっかり目荒らしする
- ゴムのりは少し厚め、広めに塗り、しっかり乾かす
- パッチはしっかり圧着する
- チューブを挟まないようにタイヤをはめる
全体の流れはYouTubeでも見られます!
オススメのパンク修理工具
タイヤレバー
タイヤレバーは必須です。
金属製のものではなく、樹脂製のものがおすすめです!
↑こちらは僕が使用しているのと同じタイプ。LEZYNE(レザイン)のタイヤレバーです。
2本が抱き合うような形で合体して収納できるのでコンパクトで好きです。
欠点があるとすれば、3本セットではなく2本セットという点。
ただ、僕の感想としては2本で十分ですし、もうかれこれ10年近くは使い続けていると思います。
↑こちらは色々なライダーに人気のあるパナレーサーのタイヤレバー。
3本セットです。
修理パッチ
パッチは100円ショップのでもなんでも大丈夫だと思います。
そんなに差は無いかと。
↑小さいサイズと大きいサイズがあると良さそうです。
↑こちらはゴムのりが要らないタイプの「イージーパッチ」というもの。
僕も何度か使用しましたが、めっちゃ楽でいいです。
本当に楽で作業時間も早いので、こっちをメインで使っています。
ゴムのり
ゴムのりも、正直なんでもいいと思います。
長い間使わないと固まってしまうので、僕は使いかけのものと新品を常に用意していました。
ゴムのりは使わないと固まってしまうのが嫌なので、やっぱりイージーパッチが楽ですね。
パンク修理キット
最初はパンク修理キット(セット)を買うのも良いと思います。
↑僕がオススメするならこれです。
(実際に買って使ったわけではありません。ご了承ください。)
ゴムのり不要タイプのパッチと、ステンレス製のヤスリが入っているのがめちゃくちゃポイント高いです!
紙ヤスリだと1~2回使っただけで劣化してしまうので、ステンレス製は嬉しいですね。
しかも見ての通り、収納もしやすくてデザインもかっこいいです。
今からでも欲しいくらい。笑
空気入れ
空気入れは安いのを選ぶと失敗します。
フロアーポンプ(据え置き型の空気入れ)であれば、最低でも4000円付近の価格のものがオススメです。
安いポンプだと、同じ力を入れても全然空気が入らず、めちゃくちゃ疲れます。
また、「米式に対応しているもの」「高気圧に対応しているもの(120psi以上)」という条件も必須です。
↑スタンダードなフロアーポンプ。
↑持ち運び用の、軽量な携帯ポンプです。
実際に購入して使用しました。かなり軽量でコンパクトなのは嬉しいのですが、100psi以上の気圧を入れるのは結構きついです。手が痛くなります😅
次に紹介する電動タイプのほうがオススメです。
↑こちらはコンパクトな電動タイプの空気入れ。
最近使用している人も増えています!
入れたい気圧を設定して、ボタンを押せば後は放っておくだけで空気を入れてくれるのでめちゃくちゃ楽です。
多少の重さはありそうですが、フロアポンプと比べたら軽いですし、携帯用手動ポンプと比べたらこっちのほうが楽ですね。
僕はまだ購入していませんが、欲しくて検討中です。
オススメのアイテムは以上です!
他にもBMX関係のアイテムやアパレルなど、オススメできそうなものはこのブログやYouTubeで発信しています。
ぜひチェックしてみてください。