BMXの各部位・パーツの名称
パーツ・部位の呼び方
BMXを始めたばかりだと、「この部分ってなんて呼ぶんだろう?」と、悩むことがあると思います。
この記事では、各部位・パーツの名称を紹介します。
(※もし間違いなどがあれば指摘してください。修正します。)
大まかな名称
まずは大まかな部位を説明します。
フレーム(Frame)
自転車のメインとなる部分、”フレーム(Frame)”。
ストリート向けのフレームは長さが長く、フラットランド向けのフレームは短い傾向があります。
フレームの細かい部位については、こちらの記事に書いてあります。▼
フロント・リア(Front / Rear)
前側のことを”フロント(front)”、後ろ側のことを”リア(rear)”と呼びます。
ハンドルバー(Handle bar)
ママチャリなどの一般的な自転車では”ハンドル”と呼ばれますが、BMXでは単純に”バー(bar)”と呼ぶことも多いです。
トリック名でも”バースピン”、”バーライド”という感じで使われます。
ハンドルバーについて詳しく書いた記事はこちらです。▼
フロントフォーク(Front fork)
”フロントフォーク(front fork)”または、単純に”フォーク(fork)”と呼びます。
おそらく食器のフォークに形が似ていることからこの名前が付いたのかと思います。
ちなみに日本人の発音で”フォーク”と発音すると、ネイティブの人には”ファック(fuck)”と聞こえやすいようなので、海外ライダーと話すときは注意した方が良さそうです。笑
フロントフォークについて詳しく書いた記事はこちらです。▼
ステム(Stem)
”ステム(Stem)”はハンドルバーとフロントフォークを固定する役割のパーツです。
英語の”stem”には、”幹・軸・柄”といった意味があるようです。
海外でも普通に”ステム(stem)”で通じます。
ストリート用のステムは突き出し(長さ)が長く、フラットランド用は短い傾向があります。
ステムについての詳しい話はこちら▼
シート・サドル(Seat / Saddle)
”シート・サドル(seat / saddle)”は、ご存じの通り、座る部分を指します。
英語圏では”Saddle”よりも”Seat”と呼ぶことの方が多いようです。”Saddle”だと馬の鞍(くら)の方がイメージされやすいようです。
日本のBMXライダーも”シート”って呼ぶ方が多いですね。
部位に”シートステー”というのもありますし、トリック名に”シートグラブ〇〇”というのもあるので。
BMXではシートに座ることはほとんど無く、足で乗ったり手で掴んだりすることが多いです。
シートの後ろ側に、手で掴みやすい加工がされていることもあります。
シートポスト(Seat post)
シートポストは、上の画像にあるように、シートを支えているパイプ状のパーツです。
”post”には”柱”という意味もあるようです。
シートクランプ(Seat clamp)
シートクランプは、シートポストをフレームに固定する役割のパーツです。
”clamp”は”締め金”という意味です。
シートクランプはフレームと分かれていて交換できるものが多いですが、中にはフレームと一体になっているタイプもあります。
ホイール(Wheel)
”ホイール(wheel)”は、リム・ハブ・スポーク・ニップルで構成されています。タイヤは含みません。
サイズは基本的に20インチです。キッズ用のBMXは、18インチ・16インチ・14インチ・12インチというサイズもあります。
また、クルーザーと呼ばれる街乗り用BMXには24インチの大きいサイズもあります。
フラットランド用のリアホイールには”フリーコースター”という機能がついていて、自転車を後ろに転がしてもペダルが回ってきません。
ストリート用のリアホイールはフリーコースターがついていないものが多いですが、最近はフリーコースターをつける人もいます。
タイヤ(Tire)
BMXの”タイヤ(tire)”は、太めのものが多いです。
フラットランド用は 1.75〜1.90 inch くらいが主流です。
ストリート用は2.1インチ以上の太いタイヤが使用されることが多いです。
BMXフラットランドでは一番消耗が激しい部分です。
タイヤについての詳細はこちら▼
ペグ(Peg)
”ペグ(peg)”はBMXの特徴的なパーツです。
フラットランド用の車体には、滑り止め加工されているペグが、前後で合計4本あります。
わざとペグを外すライダーもいますが、フラットランドでは基本的に4本ついています。
ストリートの場合は、0本~4本で、自分のスタイルに合わせてつけています。
また、セクションなどに引っ掛ける技で使うため、表面がツルツルで滑らかなものが多いです。
ペグについての詳しい情報はこちらへ▼
クランク(Crank)・ペダル(Pedal)
”クランク(crank)”は、フレームとペダルを繋いでいるパーツです。
(正確にはBBとペダルを繋いでいる)
ストリート向けのクランクは長いものが多いです。フラットランド向けは、長いものから短いものまで様々です。
ストリート用・フラット用というのがあまり明確に分かれていないので、フラットランドの車体にストリート向けの長いクランクを使うことも多いです。
”ペダル(pedal)”もフラット用というのは今までありませんでしたが、最近フラット用のペダルというのも出てきました。滑り止めがピンではなくて、デッキテープが貼られているタイプのものです。▼
スプロケット(Sprocket)・チェーン(Chain)
スプロケット(Sprocket)
”スプロケット(sprocket)”は、チェーンを動かす歯車で、クランクに取り付けられています。
マウンテンバイクやロードバイクでは”チェーンリング”と呼ばれるようです。
ギザギザしている歯の数によって、ひと漕ぎで進む距離が変わります。
歯の数は18Tとか25Tというふうに表されます。(T=Teeth(歯))
フラットランドでは比較的歯数の少ないものが使われています。
チェーン(Chain)
”チェーン(chain)”はシングルスピードと呼ばれるタイプのものが使われます。(変速機が無い自転車に使われるチェーン)
「フラットランド用」というものはありません。(おそらく)
ブレーキ(Brake)
”ブレーキ(brake)”はお店で買う場合は必ず前後についています。
(両方つけておかないと、「道路交通法に違反する車体を店側が売った」と判断され、店側も責任を問われるため。)
ストリート用とフラットランド用ではブレーキが大きく違いますが、別の記事で紹介します。
フラットランドのリアブレーキは特徴的で、”ジャイロ”と呼ばれる機構があり、ハンドルをいくら回転させてもワイヤーが絡まりません。
フラットランドでは、人によってブレーキの付け方が様々です。
- 前後のブレーキをつける
- フロントブレーキだけつける
- リアブレーキだけつける
- 両方のブレーキをつけない(ノーブレーキ)
- ダブルフロントブレーキにする
今は④のノーブレーキのライダーが多い印象です。
⑤のダブルフロントブレーキというのは、ハンドルバーの左右のブレーキレバーどちらを握ってもフロントブレーキがかかるセッティングです。(当然リアブレーキは無くなる)
※道路交通法では、前後のブレーキがどちらか一方でも効かない状態で公道を走ると違反になるので、気を付けてください。
(フロントブレーキとリアブレーキが付いていないといけない)
ブレーキは分解すると、ブレーキレバー・ブレーキ本体・チドリ・アウターワイヤー・インナーワイヤー・ナープス・ワイヤーキャップ など、かなり細かくなります。
最後に
このページでは、おおまかな部位を説明しました。
それぞれ細かく説明したページも追加予定です。