BMXが上手くなるコツ(初心者向け)
どうせBMXをやるなら、早く上手くなりたいですよね。
上手くならなきゃ楽しくないし、楽しくなる前に辞めてしまう人が多くて残念だと思ったので、この記事を書きました。
こういう記事を書くと「寒いヤツ」って感じがするので躊躇しましたが、たぶん、昔の僕がこの記事を読んだら役に立つだろうと思ったので、同じ境遇の人の役に立てれば嬉しいです。
初心者ライダーの方々に向けて書きました。
とはいえ、僕自身はプロレベルにBMXが上手いわけではありません。中級者くらいでしょうか。
↓このくらいです
プロライダーのレベルではありませんが、プロライダーの方々と練習することは多かったので、そこで学べたことを書いておきます。
このへんを伝えたいと思います。
センスについて
スポーツを経験したことがある人なら、誰でも感じたことがあると思いますが、
“センスがある人”、”センスがない人”って分かれませんか?
運動神経 とも言いますね。
残酷な現実なので「考えたくない」と思いがちですが、それと向き合った方が、「良い練習」がしやすいと思います。
ちなみに僕のセンスは、自己評価で「中の下」かなと思います。
「この人センスがすごいな!」と感じた人は、大体他のスポーツができる場合が多かったです。
特に体操・バスケ・スケボー・ダンス など、バランス感覚や体全体の動かし方によるバネが必要になる運動。
「じゃあセンスの無い人にはできないのか?」というと、もちろんそんなことはありません。
ただ、すでにBMXが上手い人の体の使い方をよく見て、真似るというのは本当に重要です。
センスが優れていない僕は、体の使い方が上手い人を真似るしかありませんでした。
最初は面倒くさがって、なかなかやらなかったので後悔しています。
やり方としては、
- 世界トップレベルで上手い人の動画をよく見る(もしくは一緒に練習する)
- 自分の練習の様子をムービーで撮っておく
- 上手い人の形と比べて、違いを見つけて改善する。
不思議と、上手い人の体の使い方、動くタイミングをじっくり見ているだけでも上手くなることがありました。
スマホでYouTubeなどの映像を見るだけでもイメージトレーニングになると思います。(真剣に見れば)
意識について
上手い人からすれば当たり前なことだと思いますが、そもそもBMXの楽しみ方や練習への意識が自分とは全然違う…と感じたことが多々ありました。
このあたりの意識が自分とは違うなーと感じました。
それぞれ書いていきます。
楽しむ
”楽しむ”なんて当たり前のことですが、「必死に練習しているのに、何日経っても全く成長している気がしない。」という状態になると結構辛いもんです。
僕はよく、楽しむために練習していたはずなのに、深刻になったりしました。
特に大会の日が迫っている時などは、「こんな技でミスしてる場合じゃないのに」というプレッシャーも芽生えたりしますね。
ただ、”楽しめる工夫”は意外と探せます。
- 行き詰まっている技とは別の技に手を出してみる。(少し経ったら戻る)
- 乗る場所を変えたり、普段合わない人と練習してみる。
- パーツを変えて気分を上げる
- バカなトリックを編み出したりして遊ぶ
こんな感じで、工夫して気分をコントロールした方が練習も続けやすいですね。
根拠のない自信を持つ
成長スピードが早い人を見て感じるのは、
「俺にはできるに決まっている」
という気概の人が多いことです。
これは仕事でも同じだと感じていますが、
”できるかできないか”なんてことはすでに頭に無くて、”やる”と決まっちゃってるんですよね。
「あー、この技できるかなぁ。どうだろう…」
みたいに悩んでる時間が無い気がします。
「絶対この技メイクする。じゃあどうやって練習するか?」
ということしか考えてない感じです。
深く掘り下げすぎると、自己肯定感とかそれまでの人生の成功体験の積み方とか、そういう話になりそうですが。
とにかく、「できるはず」「やる」みたいな根拠のない自信を持っていた方が成長するのが早いな、と感じました。
“練習できない言い訳”を作らない
上手くなるのが早い人は、どんな状況でも練習しているな、と感じました。
以下、僕の経験です。
数年前、僕が毎日のようにお世話になっていた2人の先輩ライダーがいました。2人ともプロです。
ある日、雨が降ってしまい、「今日は乗れないなこりゃ」と家でゆっくりしていたら、先輩から連絡が。
「いま家?乗り行こうよ。」と言われました。
僕「え?雨降ってますよ?」
先輩「駅に狭いけど乗れるスポット見つけたからさ。」
僕「行くまでに超濡れますよね…」
先輩「傘差して、雑巾も持ってくりゃ良くない?」
僕「た、たしかに…」
ちなみに先輩からの圧力は全く無く、単純に「え?乗れるじゃん」みたいな感覚だったようです。
結局僕は、でかいリュックにタオルや靴などを詰め込み、傘を差して、漕ぎにくいBMXで練習場所へ向かいました。
「あ、この人すごいな。俺甘かったわ。考え方変えよう。」と思えたきっかけでした。
何が言いたいかというと、
- 雨が降ってるから
- 良い場所がないから
- 今日は疲れてるから
とか、そういうのは”練習できない理由”に入らないんだな と。
もちろん、無理して練習するのが良いって言いたいわけじゃありません。
本気で上手くなりたいと思ってる人は、手段を選ばないな、ってことです。
練習の順序
例えば、ロンモアスピンという技ができるようになるには、ペグウィリーができる必要があります。
ペグウィリーが安定していればしているほど、ロンモアスピンの習得も早いと思います。
なので、やりたい技のベースになっている技に取り組んでおくことは重要です。
僕は、ある複雑な技のメイク率(成功率)を上げられなかったのですが、よくよく考えたらベースになっている技に手をつけていなかったことがわかりました。
先輩から指摘されて、「このベースの技やっておいた方がいいと思うよ」と言われたのに、地道な練習を面倒くさがって練習していませんでした。
結果、長い期間練習したわりにメイク率は低かったです。
BMX(Flatland)の練習って、とにかく地味な練習が多いです。笑
特に最初の頃は。
それをなんとか乗り越えると、一気に上手くなることもあります。
無駄な練習
僕が「あの練習は無駄だったな」と感じたのは、
- 頭を使わずただ回数をこなしているだけの練習
- イライラしてストレスをぶつけている練習
このあたりです。
僕自身は最初の数年間、全然できていなかったので、最初からできていれば良かったなと思います。笑
単純に回数をこなさない
ひたすら反復の練習ができること自体は良いことだと思います。
そもそも続かない人の方が多いですし。
ただ、頭を使って考えながら練習した方が、何倍も上達が早いです。
「なんでいつもこっち側に倒れるんだろう?」
「どうしていつもこのタイミングで足をつくんだろう?」
「体の位置がおかしいのかもしれないから、重心をこっちにずらしてみよう。」
「上手い人のフォームを見て、自分との違いを探して直そう。」
こんな風に冷静に考えながら反復した方が、効率が良いと思います。
イライラしてストレスをぶつけない
僕はイライラしやすく、ストレスをぶつけるように練習してしまうことがありました。
BMXも無駄に投げるし、舌打ちもするし、今思うとほんとに酷かったです。笑
今は反省して、落ち着いて乗るようにしています。
結局、イライラして上手くいくことって少ないんですよね。
ムキになって変な力が入ってしまって怪我をしたこともありました。
あとは周りにも良くない影響が出ます。
仕事のストレス発散にBMXは役に立っていますが、楽しんで、ポジティブなストレス発散にしたいですね。
路面にこだわる
上手い人は、練習する路面にこだわる傾向があると感じました。
(もちろん、上手い人が全員、ということではありません。)
滑らかな路面の方が、繊細なバランスを感じ取りやすく、タイヤの転がりも良いので無駄に加速させる必要がなく、練習の効率がいいんじゃないかと考えています。
路面の良くない場所で2時間練習するより、路面の良い場所で1時間練習した方が上達するような気もします。
ただ、完璧な練習場所を求めるとなかなか見つからないことも多いので、そのへんが難しいです。
まとめ
今思いつくのは、こんなところです。
昔の自分に伝えてあげたいな、って内容をまとめてみました。
今は月に数回しか練習していない状況ですが、この辺の意識は忘れずに続けていこうと思います。
それでは。