「何から練習したら良いですか?」に戸惑う
たまに、初心者のライダーの方や、キッズライダーの親御さんから聞かれる質問。
「何から練習したら良いですか?」
この言葉を聞くと、正直、戸惑いを覚えます。
とっさに、
「やりたいのをやればいいと思います」
と答えそうになるけど、ちょっと突き放したような印象を持たれると申し訳ないなと思って、踏みとどまります。
でも、悪気は全然なくて、「好きなことをやって楽しめば良いのになぁ」と思っているだけです。
僕自身、BMXについて誰かに方針を聞いたわけでも、教わったわけでもありません。
たまに少しアドバイスをもらうことはありましたが、基本的に「自分でひたすらやり続けて完成させるもの」だと思っていますし、僕や、僕より前からBMXを続けている人はみんなそうだと思います。
ただ、サッカーや野球など、他のスポーツでは「教える」「教わる」「スクールに通う」のが当たり前で、それが入り口になっているので、その常識をBMXにも持ってくる人が多いのは仕方ないと思います。
別に、悪いことでもなんでもないですし。
むしろBMXの方が特殊ですよね。
僕の経験だと、
上手くてかっこいい先輩のライディングを見て、自分なりに真似して繰り返し繰り返し試行錯誤をして、
たまにケガしたり、警察や警備員に注意されたり、
そんなことをしながら必死で、でも楽しみながら覚えていったんですよね。
(僕は大したレベルではないですが。)
そういう過程を経験すると、
「何から練習したら良いですか?」
という質問には、やっぱり戸惑います。笑
僕は「”これやりたい!” ”かっこいい!”って思ったのを練習する方が楽しいし、続けられると思いますよ。」と答えています。
BMXを始めたお子さんを持つ親御さんには、「本人が”シャンプかっこいいい!”と思うならジャンプの練習をさせてあげて、”くるくるスピンするのかっこいい!”と思うなら、それをやらせてあげるのが良いと思います。両方やったって良いですし。」と話しています。
結局、BMXは遊びの延長だと思うので、スポーツの指導みたいなものはあまり通用しないのでは?と思っています。
ただ、BMXフラットランドもオリンピック競技になったりしたら、もっと「競技」「スポーツ」という色が出てくるかもしれませんね。
その時は、スポーツと同じような指導方法も生まれているのかもしれません。
まぁ、そうだったとしても、BMXは「遊び」から入るのが良いよなーと思っています。
僕は僕なりに、競技としてではなく、遊びとして楽しんでいこうと思っています。