【ブログ】BMXを続ける理由は何だろう?
最近、「複利で伸びる 1つの習慣」という本を読みました。
この本は本当に面白いのでオススメです。
「タバコをやめたい」
「ダイエットを続けられるようにしたい」
「爪を噛む癖を直したい」
など、習慣を続けたりやめたりするための具体的な方法論が書いてあります。
また、それだけでなく、「人間はどういう時にモチベーションが続くのか、無くなるのか」というような心理学的な内容も盛り込んであり、非常に面白いです。
で、「BMXが楽しいと思う・続けたいと思う気持ちはどこから来るんだろう?」というのを考えるきっかけにもなったので、ここに書き留めておこうと思います。
もしかしたら、モチベーションを保つためのヒントになるかもしれません。
マズローの欲求5段階説
かなり有名な、人間の欲求についての一説ですが、
「マズローの欲求5段階説」というものがあります。
- (自己超越欲求)
- 自己実現欲求
- 承認欲求
- 社会的欲求
- 安全の欲求
- 生理的欲求
「1.生理的欲求」は一番原始的な欲求で、まず最初に満たしたい欲求です。
空腹を満たしたいとか、睡眠をとりたいとか、子孫を残したいとか。
「2.安全の欲求」は、安全に生活できることを望む欲求。
「3.社会的欲求」は、社会に受け入れられたいという欲求
「4.承認欲求」は、自分のことを認められたい、尊敬されたいという欲求。
「5.自己実現欲求」は、あるべき自分になりたいという欲求。
これは、他の4つの欲求「生理的欲求」~「承認欲求」が満たされてから現れるものだと言われています。
また、マズローが後から追加した、6つ目の「6.自己超越欲求」というものもあります。
これは、目的の達成のみを追求し、見返りを求めず没頭する段階のことです。
という感じで、基本的には5段階とされています。
「BMXで技をメイクできるようになる」というのは、5段階目の「自己実現欲求」です。
自己実現欲求は、「自分の潜在的に持っているものを実現させたい」「極めたい」という強い欲求です。
この欲求に突き動かされて、ケガをしようがなんだろうが、新しい技のメイクに向かっていくのだろうなと思います。
また、6段階目の「自己超越」にも関わってきそうですね。
変則欲求
もう1つ当てはまると思ったのは、「変則欲求」です。
これはパチンコやスロットマシンなどのギャンブルでも利用されている欲求で、
「当たることは知っているけど、それがいつ来るかわからない。」
という状況で搔き立てられる欲求です。
変則的になることで、通常よりも欲求が強化されます。
BMXで言うと、ギャンブルほどではありませんが「メイクできるかできないか」という部分に当てはまると思いました。(メイク率)
ほぼ100%でメイクできる技よりも、「できるか?できないか?」くらいのレベルの技の方がワクワクしますよね。
また、変則欲求とは別の話になりますが、人間が何かに挑戦する際にモチベーションを維持できるのは、「難しいけど、なんとかできそう」なくらいのレベルだそうです。
数値を出した実験もあり、自分の能力より4%高いレベルに挑戦している時に、フロー状態(”ゾーンに入る”とも言われる)になりやすいようです。
男子にウケの良い “3C”
マーケティングの話になりますが、「男の子(もしくは大人の男性)にウケの良い商品を作るには、3Cが大切だ」と言われています。
この3Cというのは、
- 競争(Competition)
- カスタム(Custom)
- コレクション(Collection)
のことです。
ミニ四駆やらベイブレードやら、カードゲームやらは、この3Cをバッチリ満たしていますよね。
で、BMXもなかなか満たしているのでは?と思います。
大会で競うこともできるし、カスタムを楽しむこともできるし、パーツをコレクションしている人もいます。
「いろいろな楽しみ方ができる」というのが肝なのかな、と思います。
例えば、「大会に出て競うのは気が引けるけど、カスタムは好き」とか。
あと、個人的にはこの3Cにもう1つ追加し4Cにしたほうが良いのでは?と思うのがあり、
それが「コミュニティ(Community)」です。
結局は、BMXに限らずミニ四駆でもなんでも、他者との関わりがあるからこそ楽しめるものだと思うので、コミュニティも大切ですよね。
まとめ
そんな感じで、自分なりに「なぜBMXを続けたいのか?」を考えてみました。
最近、大会に向けて日々熱心に頑張っている若い年齢層のライダーも増えていて、とても楽しく見させてもらっています。
ただ、もともとBMXが楽しくて始めたはずなのに、大会の成績に気を取られすぎたり、まわりのライダーとの差を気にしすぎたりしてくると、BMXが楽しくないものになり、「辞めたい」と思うことすら出てくると思います。
僕も数年前、大会に出ていた時期があったのですが、
「こんな低い順位かよ。全然ダメじゃん。今までの練習なんだったんだよ。」
と自己嫌悪するような日が多かったです。
その時はメンタルのコントロールも上手くなかったので、
「もう乗る気無くなったな…」と落ち込んで、BMXから離れたりしました。
でも、しばらくゆっくりしてみて「自分は、根本的にはBMXが好きなんだな」ということに気が付き、また乗り始めました。
大会だけに焦点を当てていると、つい「効率」とか「この技を練習する意味は?」とか、そんな考え方に偏ってしまいがちですが、
今回書いたような「自己実現のため」「自己超越のため」と考えられると、気持ちもラクになって心の底から楽しめるようになると思います。
余談
この記事で「モチベーション」という言葉を使いましたが、僕は基本的には普段、「やる気」「モチベーション」という言葉は使わないようにしています。
脳科学的に「やる気」「モチベーション」というものは”存在しない”と言われているからです。
「行動できない人が作り出した、言い訳のための言葉だ」とまで言う学者もいるようです。
一般的に伝わりやすそうな言葉なので使用しましたが、
「『やる気』や『モチベーション』なんて存在しない」と思えるとラクになります。
それらに頼らなくていいからです。
「やる気」「モチベーション」のことを考えなくても行動できる仕組みや習慣をつくるのがベストだと思っていますし、僕も実際にそういう習慣をつけるようにして、生活がラクになりました。
冒頭でもおすすめしたこの本は、本当に習慣化についてわかりやすく解説されているのでおすすめです。
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それでは。
たまにはこんな記事も書いていこうと思います。