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【新技】インサイドペダルスティックBタービン

9月9日、2年以上苦戦していた目標を達成させました。

2022年1月ごろから始めた技です。

「この形で10回切り返す」というのを目標にしていました。

そして、2年8か月ほど挑戦を続けて、なんとか10回を成功させました!

ちなみに、ちゃんと10回切り返した時の動画は残せませんでした。残念です。
ここにアップした動画では10回目をちゃんと切り返せていないので、実質9回くらいな感じですね。

まぁ、いずれまた成功すると思うので、その時に撮ればいいや、と思っています。

そういえば、この技名は何なんでしょうね?
たぶん「インサイドペダルスティックBタービン」かな?
長いから、別の技名がついても良い気がするけど。

もくじ

始めたきっかけ

この技をやり始めたきっかけを書いておきます。

3年くらい前から、ひとつ悩んでいることがあったんです。

それは、「自分のライディングスタイルが無い」ということです。

僕がやっている技やルーティーンは、どれも「やっている人が多い」技ばかりでした。

「他にもっと上手くできる人がいくらでも居る」というか…。

それを考えるようになってから、「どうせ乗るなら、自分のスタイルが欲しい。」と思いました。

”完全オリジナル”は難しいとしても、「この技と言えばあの人だよね!」と言われるくらいのものが欲しくなったんです。

「じゃあ、基礎となる1つの動きをしっかり覚えて、それを派生させていこう。」
そう決めました。

そして、僕はこのペダルのグライドを選びました。

逆サイド(ジャンクヤード側)のペダルグライドをやっている人は多かったのですが、こっちサイドのペダルグライドをやっている人はほとんど見たことがなかったので、「それならこっちをやろう」と思ったわけです。

練習

グライドで走れるようにする

とりあえず、まずはペダルに乗った状態で走れるようにならなきゃ話にならないので、ひたすらケンケンをしてグライドを覚えていきました。

左足に負担がかかるかと思いきや、ケンケンする右足の膝の方に負担がかかり、痛くなっていきました。笑

やり続けると右膝が壊れそうだったので、他の練習もしながら、という感じでした。

最初は走る感覚が全然掴めませんでしたが、だんだんポイントがわかっていきました。
今思えば、この段階はすんなり行ったなぁと感じます。

漕ぎを練習

その後、このグライドで漕げるようにしました。

漕ぎはなかなか難しかったです。漕げるポイントを見つけるのに苦労しました。
(今も完璧ではありませんが。)

入り を練習

漕ぎの練習と同時に、入りの練習もやりました。

予想していたより、ここで苦戦してしまいました。

僕はもともと、この形の右足のグライドを多用していたので、このグライドは慣れていました。

なので、ここからペダルに乗るのもそこまで難しくないだろうと思っていたのですが…
予想外に難しかったです。

ペダルに足を乗せる時もちょっと左側が狭いし、乗せた後も、少しでも軸から外れているとすぐ落ちてしまう。

今でも「入り」の安定度が低いです。
(たぶん10回に3回は失敗する。)

切り返す

もうほんとに、これが僕にとっては死ぬほど難しかったです…

正直、僕はあんまりバランスを取るセンスが無い方だと思っているので、センスの良い人がやったらもっと簡単にできたのでしょう。

残念ながら凡人である僕には、「10回切り返す」なんて、先が見えないくらいの感覚でした。

しかし、今までいくつかタービンを覚えてきたので、その考え方は少しだけ活かせたと思います。

僕が考えた練習のステップはこんな感じです。

  1. 怖いけどとりあえず1回切り返してみる
  2. 勢いでいいから3回切り返す
  3. しっかり3回切り返す
  4. 5回切り返す
  5. 10回切り返す

こんな感じの段階に分けて練習しました。

タービン(切り返し)って、ちゃんと「加速」ができないと長く続かないんですよね。

3回から4回くらい切り返すところまでは、最初のスピード(勢い)で、ごまかしてできちゃうと思っています。

でも、それは本当の意味で「切り返せている」「タービンができている」ということにはならないので、どんな形のタービンでも「5回」が大きな壁になります。

勢いだけじゃ5回はできないからです。

なので、最初はとりあえず勢いで3回くらいまでやってみて形を探って、そこからフォームを綺麗にして、どうやったら加速できるか探って、5回を目指すことにしました。

5回のタービンがめちゃくちゃ綺麗にできたら、10回まではそう遠くないと考えていました。

しかし、「5回」どころか「3回」でもめちゃくちゃ苦労しました…。
3回切り返せるようになるまでで、1年くらい使ったんじゃないかと思います。
しかも、ちゃんとした3回じゃなくて、勢いの3回で。

そして、3回から5回まで伸ばすのも、かなり苦労しました。

「たまたま5回できた」みたいなのは少しずつ発生しましたが、「狙い通りに加速できた!」と思えるような5回があんまり出ませんでした。

今までやってきた技は、「成長し始めるまでが長いけど、あるポイントに来たら一気に上手くなる」というのがほとんどだったのですが、このペダルの切り返しに関しては、それが無かったように思います。
ずっと苦労していました…。

というか、今も安定していないので苦戦していますが。笑

で、その後「5回」を綺麗に切り返すのも目標にしてやり続けていった結果、なんとかたまたま10回の切り返しを達成することができました。

膝の骨折でまともに動けなくなった日々

このブログやYouTubeなどでもお話ししたことがありますが、僕は2年ほど前に、左ひざの骨折をしました。

割れ方が悪かったので、手術を受けてボルトのようなもので骨を固定していました。
そこから膝が全然曲がらなくなり、毎日リハビリを続けて、半年ほどかけてなんとか動けるようになりました。

でもその時は本当に、
「前と同じレベルで動ける膝に戻れないなら、あのタービン10回の目標は無理だろう。他の技だってろくにできないかもしれない。もしそうなら、BMXをやめることも考えよう。」
と思っていました。

全然思うように曲がらず、力も入らない自分の膝を見て、さすがに不安がありました。

結局、徐々に徐々に良くなっていき、問題なく乗れるようになって良かったです。

実は、いまだにちょっと痛い時もあります。
膝に力を入れると「グリグリッ」と変な音も出ます。
それでもしっかりBMXは乗れているので、本当にラッキーだと思っています。

本当にやり続けるべきか、自問自答した日々

この「ペダルタービン10回」をやり遂げるまでの間に、いろんな自問自答をしてきました。

そもそも「やっている人を見たことがない技」に挑戦する場合、お手本も無ければ教えてくれる人もいないので、自分で手探りでやっていくしかありません。
まぁ、そこが楽しいところでもあるんですけどね。
(それに、上手いライダーのみなさんは、必ずと言っていいほどこの問題に直面しているでしょうし。)

僕はここ2年くらい、週5回ペースで乗っていて、1日あたり2時間程度乗っています。
その時間のほとんどを、この切り返しの練習に当てていました。
少なく見積もって、月22時間は練習したでしょう。
骨折して乗れなかった期間を除いて、2年2か月かけたとすると、26か月×22時間=572時間。

572時間以上かけて、やっと10回切り返すことができたわけですが、
これだけの時間続けているとさすがに「本当にできるのか?」という考えもよぎってしまうんですよね。

また、知り合いのめちゃくちゃ上手いライダーの子がこの切り返しにちょっと挑戦してみたら、数回やっただけで4回の切り返しを成功させてしまいました。

「あぁ、こんなにサラッとやってしまう人がいるんなら、俺が勝手に苦戦しているだけなんじゃないか?」
「他の人がやり始めたら、すぐ抜かされてしまうのでは?」
「自分がこれをやり続ける意味はあるのか?」
「抜かされても続ける意志はあるのか?」

そんなことを考えました。

でも、「やりたいからやる。他の人は関係ない。」という気持ちが自分の中に強く存在していることに気づけたので、そこからは気持ちがブレることはなかったです。

まとめ

たぶん、数回ならこの形で切り返している人も居たと思いますが、10回は居ないんじゃないかな?と思っています。(自惚れかなぁ…😅)

まぁ、世界トップレベルのライダーたちが挑戦したら、すぐできちゃうんでしょうけどね。笑

ちなみに、以前「バーライドのメイクまでに3年かかった」と紹介したことがあるのですが、バーライドはたまに練習するくらいで、このペダルタービンと比べてしまうとそんなに練習していませんでした。

なので、このタービン10回ができたのはバーライドの時以上に嬉しかったです。

使って良かったパーツ

この技をやるにあたって、使ってよかったパーツもあります。

まずはペダルですね。
GORIXのデッキテープペダルです。

次に、2か月ほど前にLALさんに作っていただいた、オリジナルペグ。
めっちゃ細長いので握りやすく、車体も倒しやすいです。

今後について

今後の課題は、精度を上げることですね。

10回切り返せたのは、ほんとに「たまたま」な感じですし、
普段の平均は、もしかしたら3回くらいかもしれません。

安定して切り返せるようにして、ルーティーンに組み込んでいきます。

それでは、また新しい挑戦をしていきます!

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